◇市職員70人が冷蔵庫で飼育
琵琶湖固有種・ビワマスの遡上復活を目指す米原市の「天野川 カムバック・ビワサーモン」事業で、市職員らが自宅の冷蔵庫に入れて観察していたビワマスの卵のふ化が始まった。予想より1カ月〜半月も早く、職員らは冷蔵庫を開閉しながら、かわいい稚魚を観察。放流する日を心待ちにしている。
今年11月中旬、市職員約70人が県漁連提供の卵約500粒を持ち帰り、冷蔵庫に保存。ふ化は庫内の温度5度で約45日、約7度で約30日と予想していたが、初ふ化は11月27日、その後、次々とふ化し、今月16日現在、約150匹の「あかちゃん稚魚」がすくすくと育っており、今月末からの大量ふ化を予想していた同市にとって「うれしい誤算」となった。
市環境保全課は「冷蔵庫の開閉による温度上昇や振動などで早まったのかも」と話している。今後、稚魚がおなかに抱える卵のう内の栄養分がなくなるのを待って、同課の水槽に集めて育て、来年3月上旬、大きくなった稚魚を天野川に一斉放流する予定。【桑田潔】12月17日朝刊