滋賀県はホンモロコや真珠の養殖業保護などのため、琵琶湖でのプレジャーボートの航行規制水域を草津、守山、野洲市の計3カ所に新たに設ける計画を進めている。2011年3月の県琵琶湖レジャー利用適正化条例の改正を受けた措置。12年4月からの規制を目指し、1月12日まで意見を募っている。
改正前の同条例で、プレジャーボートの航行規制水域は、住宅街や病院、学校を騒音から守ったり、水鳥の成育に影響を与えないために設けられ、現在は23カ所ある。
11年3月の条例改正の対象となるのは、県水産振興協会がホンモロコやニゴロブナの種苗を生産する草津市北山田町から南山田町にかけての1・5キロの沖合と、玉津小津漁協が真珠を養殖する守山市と草津市にまたがる赤野井湾の湖岸約3・8キロの沖合。この2カ所はプレジャーボートの利用が多く、曳き波が湖魚と真珠の成育環境や作業員の活動に支障を及ぼしている。
野洲市吉川の湖岸0・5キロの沖合は、プレジャーボートの利用者が早朝から湖岸緑地公園の浜辺や駐車場を占拠し、バーベキューや水泳を楽しむ人が利用できない状況のため、改正条例で航行規制水域に設定する。
県琵琶湖レジャー対策室によると、2003年に航行規制水域を設定して以降、航行苦情件数は同年度の117件から10年度は22件に減った。同室は「生活者とさまざまなレジャー客が琵琶湖の恵みを分かち合えるようにしたい」とする。