2011年12月31日

ホンモロコ、県内唯一大幅増 東近江の大同川付近

 環境省の絶滅危惧種に指定されている琵琶湖固有のホンモロコが、東近江市の大同川付近で近年、県内で唯一大幅に増加している。外来魚駆除を続けた地元漁師の努力と近くの伊庭内湖が生育に適した環境であることが要因とみられる。ホンモロコ復活に向けて期待が高まっている。

 コイ科のホンモロコは最盛期の昭和40年代には漁獲量が年間200〜370トンあったが、2004年には5トンに激減した。滋賀県水産課によると、原因は外来魚による食害や湖岸開発による植物帯の減少、浅瀬で産卵するホンモロコの卵が1992年に始まった琵琶湖の水位操作で干上がってしまうことが考えられるという。
 一方、大同川ではホンモロコが06年ごろから増え始めた。県が把握する地元の能登川漁業協同組合の漁獲量は3、4年前はほぼゼロだったが、昨年は1300キロに増えた。県水産課は大同川直近の上流にある伊庭内湖の環境が要因とみる。同湖では地元漁師による積極的な駆除で外来魚が激減したという。さらに他の内湖と比べプランクトンが豊富であること、湧き水が流れ水温が春先でも温かく、水位操作が始まる6月以前にホンモロコが産卵を終わらせることができる。
 伊庭内湖で生まれたホンモロコが徐々に琵琶湖全体に広がっているといい、波及効果が期待されている。
 能登川漁協は来年から産卵期の4月を禁漁にする。井ノ口伊三郎組合長(62)は「少しずつ増えているホンモロコを今捕れば増える可能性を摘んでしまう。遊漁者も考えてもらいたい」と協力を求める。県は遊漁を制限するため一帯を保護区にすることを検討している。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2011年12月31日 21:12 in 外来生物問題, 魚&水棲生物, 自然環境関連

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