五泉市で希少淡水魚イバラトミヨ(トゲウオ科)の保全活動を行っているNPO法人「五泉トゲソの会」(高橋荘三会長)が、生息地の同市土堀などで生息個体数を調査した。生息数は前年より3匹増えたものの、確認できたのはわずか17匹にとどまった。2年連続の減少傾向について、同会は「生息地の危機的状況は変わっていない」と懸念する。
イバラトミヨは体長3〜6センチ。背中などにトゲがあることから、地元では「トゲソ」と呼ばれる。生息地は新潟以北とされ、五泉市が南限といわれる。近年、河川改修や河川の汚染が進んだ影響などから、次々と生息地が消えている。
調査は01年から市内の生息地2カ所でスタート。土堀では08年に過去最高となる1500匹余を確認したものの、翌09年は約200匹に激減。10年には夏の猛暑の影響による水温上昇などから、14匹にまで減った。今年の調査は10月下旬、土堀など2カ所で実施した。土堀の水路では約6メートルごとに網ですくって数を調べた。
続く減少傾向について、同会は、外来種のアメリカザリガニや水生植物コカナダモの大量発生など環境の変化が影響したと分析。同会は「外来種の駆除や新たな繁殖場所の設置、湧水(ゆうすい)や水路の深さの確保などを検討していく」としている。11月15日朝刊