環境NPO法人「環境生態工学研究所」(仙台市若林区)は栗原市の伊豆沼わき実験池で、在来の小魚がブラックバスの食害から身を守る隠れ家となる「水中のカーテン」設置実験を今月開始し、22日、市民向けセミナーで概要を説明した。廃物資材を利用した簡便な構造で、バス自体の駆除とは違う別角度の在来魚保護実験として注目される。
「カーテン」はアシ(ヨシ)の茎を6〜7センチに短く切り釣り糸を通したものを数センチ間隔で何本もつるした作り。竹のリングやロープ、木ぐいなどを使って水中にカーテンを張り、小魚がカーテンを通り抜けて逃避するか、サイズの大きなバスをカーテンがブロックするかを探る。
設置したカーテンは幅、縦とも50センチサイズ。小魚が寄って来るのが確認されカーテン自体が忌避される懸念は薄いという。1年間実験を続け実効性が判明すればバスのいるため池で実証実験に移る。
カーテン作りは仙台市泉区の通所授産施設「ふれあい作業所」の通所生が協力し、環境と福祉の融合的活動としても斬新だ。実験費用は三井物産環境基金の助成。同NPO研究員の大谷考一さん(37)と須藤哲平さん(32)は「小魚の避難所作りが共通認識。カーテンには通所生の知恵と労力がこもっており、実験に熱が入る」と話している。【小原博人】 10月23日朝刊