西日本の淡水ガメの半数以上が外来種のミシシッピアカミミガメとなり、日本固有種に置き換わっていることが17日、神戸市立須磨海浜水族園(須磨区)の調査で分かった。外来種は繁殖期に大量に産卵している可能性があるといい、同園の亀崎直樹園長は「日本の生態系を守るため外来種の捕獲や駆除など具体的な対策が必要」と訴えている。
米国原産のミシシッピアカミミガメの幼体はミドリガメと呼ばれ、1990年代にはペットとして年間70〜90万匹が輸入された。子ガメは体長数センチだが、成長すると最大30センチ程度になるため家庭で飼えなくなり、川や池に捨てられることが問題になっていた。 外来種の繁殖実態が明らかになっていなかったことから、同園が昨年から本格的な調査を開始。静岡県以西の25カ所で川や池に生息する淡水ガメ約2400匹を捕獲したところ、ミシシッピアカミミガメが全体の52%を占め、日本に古くから生息する固有種のニホンイシガメは16%だったことが判明した。
また、北米ではメスに対してオスの割合が多いのに対し、西日本ではメスの個体数がオスの3倍で、繁殖期の6月には、メスの約7割が体内に卵を持っていることが分かった。亀崎園長は「北米と違って日本にはワニなど捕食者がいないため、行動範囲の広いメスが淘汰されずに爆発的に増えている可能性がある」と指摘する。
同園は、日本固有の生態系を保護するため、24〜30日、捕獲したミシシッピアカミミガメを持ち込むと入園料が無料になる「アカミミガメ・パスポート」を実施。持ち込んだカメは、同園が飼育し、繁殖に関する研究に役立てる。
Posted by jun at 2011年10月19日 17:30 in 外来生物問題