豊橋市の梅田川河口周辺で、南北アメリカ原産のイネ科の植物「スパルティナ・アルテルニフロラ」の繁殖が国内で初めて確認され、12日、環境省中部地方環境事務所や県などが現地調査を行った。また、地元の中学生らも参加して、拡散を防ぐための刈り取りなど応急対策が実施された。
スパルティナ・アルテルニフロラは、汽水域で生育する多年生植物。高さ約2メートルになり繁殖力が非常に強い。梅田川河口から上流に約2・2キロまでの両岸と、同川河口近くにある三河港港湾区域水路などで繁殖を確認した。
この日は、国や県などの9人が、スパルティナ・アルテルニフロラの高さを測ったり、花の咲き具合を調べるなどした。地元で調査している県植物誌調査会の滝崎吉伸理事は、「従来生息しているシバナやハマサジが、スパルティナ・アルテルニフロラの日陰になり、追いやられている」と状況を説明した。
調査は13日も行われ、生息範囲の確認や他の植物への影響などを調べ、根絶を目指した対策を検討する。
中部地方環境事務所の曽宮和夫統括自然保護企画官は「繁殖で以前とは全然違う環境になったようだ。調査を踏まえながら対策を検討したい」と話した。【丸林康樹】10月13日朝刊