2011年08月03日

タデ原湿原:景観問題 隣接地のトライアル温泉郷、5項目の改善策回答/大分

 ◇九重住民抗議「説明なく開発」
 九重町長者原のラムサール条約登録湿地「タデ原湿原」隣接地の「トライアル温泉郷」景観問題で、施主のディスカウントスーパー大手、トライアルカンパニー(福岡市)は2日、地元要望を一定程度取り入れた5項目の改善策を住民に文書回答した。99人収容の宿泊棟12棟や温泉施設など第1期分は、予定通り3日開業する。【楢原義則】

 回答は(1)足元の照明は必要最低限にし、午前0時に車路側をすべて消灯し、遊歩道側は半分減灯する(2)外来植物は随時撤去する(3)露天風呂からの漏水は集水ますを経て既存の排水管に流す(4)自然環境に優しいシャンプーやせっけんに変更する(5)今後の建設計画やスケジュールを見直し、住民との対話を重ねる−−との内容。「九重の自然を守る会」の高橋裕二郎副会長は「努力は認めるが、今後の計画をいったん白紙化することに触れておらず不十分」と述べた。
 一方、1日夜に温泉郷や公民館であった初の現地説明会。「施設に目隠しがなく、湿原から丸見え。森林も無秩序に伐採された。何よりも地元にまともな説明がない」と怒る住民ら約70人が、伐採跡や外来植物が生えた芝生、温泉排水管を検証した後、公民館へ。
 開発責任者の矢野博幸・管理本部副部長は説明会を怠ったことを「宿泊事業は初めての分野で認識に欠け怠慢だった」と再三陳謝。施設の湿原側にクヌギや松を移植し、目隠しにすることを約束した。しかし、環境省くじゅう自然保護官事務所が「1年半前から10回以上、住民の了解を求め、景観や自然に配慮するよう指導してきた」と指摘すると、住民は会社側の姿勢を問題視。今後の計画白紙化、社長自らの説明を求め、大声が飛び交った。

+Yahoo!ニュース-大分-毎日新聞

Posted by jun at 2011年08月03日 22:22 in 外来生物問題

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