2011年05月04日

琵琶湖の巻き貝・水生昆虫、大幅減 水位操作影響か

 琵琶湖岸の浅瀬に生息する巻き貝などの底生動物が、20年前と比べ生息地、生息数とも大幅に減少したことが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査で分かった。浅瀬が干上がる期間が増えたことと、波の力が弱くなったためとみられ、主に瀬田川洗堰での水位操作が影響を及ぼしていると考えられるという。

 同センターが巻き貝や水生昆虫の約30種について、2007〜10年の4カ年、水深約60センチまでの湖岸で生息状況を調べた。その結果を20年前の1988〜90年に実施した同様の調査記録と比較した。
 琵琶湖固有種の巻き貝「ヤマトカワニナ」は、生息を確認できた地点が20年前の19カ所から9カ所に半減。そのうち10匹以上を確認できた地点も、10カ所から2カ所に激減した。「シロタニガワカゲロウ」の幼虫も、生息地点は30カ所から16カ所に半減していた。
 調査対象の約30種はほぼ同様の傾向で、生息地点の減り方に地域差は見られなかった。同センターの西野麻知子総合解析部門長は、全域に影響が及ぶ夏の水位低下が大きな要因とみている。
 洪水に備え6月中旬から10月中旬まで水位を低く抑える国土交通省琵琶湖河川事務所の洗堰操作が、前回調査後の92年に始まった。浅瀬が干上がりやすいうえ、すみかとなる石や砂の隙間へ波が届かず、目詰まりして生息しにくくなっている可能性があるという。
 同事務所は魚の産卵に配慮して水位を緩やかに下げる操作を試行している。西野部門長は「魚以外の生物に注目し、水位のあり方を違った視点でも考えるべきだ」と話している。

Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2011年05月04日 20:16 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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