2010年12月26日

琵琶湖のカワウ 年間捕獲数は過去最高 滋賀

 ■まだ生息2万7202羽、目標遠く 対策は関西広域連合で
 県は、琵琶湖に深刻な漁業被害を及ぼしているカワウの今秋の生息数と、今年1年間の捕獲数をまとめた。生息数は、前年同時期より約1割少ない2万7202羽だったが、将来目標とする4千羽にはほど遠かった。一方、今年1年の捕獲数は目標の2万羽を大きく上回る過去最高の2万5170羽だったものの、繁殖抑制が十分でなく、県外からの飛来もあったため、肝心の生息数を大きく引き下げられなかった。

 生息数の内訳は、竹生(ちくぶ)島(長浜市)1万333羽▽伊崎半島(近江八幡市)1万3602羽▽葛籠(つづら)尾崎(長浜市)3267羽。竹生島は約3割、伊崎半島は約1割それぞれ減少したが、今年5月に新たな営巣地が確認された葛籠尾崎が生息数を押し上げた。

 過去最高になった年間捕獲数の内訳は、竹生島1万1333羽▽伊崎半島4525羽▽葛籠尾崎9312羽。竹生島では4、5の両月に効率よく繁殖個体を捕獲することで、生息数の削減に成功。葛籠尾崎でも6、7の両月に捕獲を行い、営巣地の拡大をある程度は防いだ。

 しかし、伊崎半島では、繁殖抑制が十分にできなかったほか、県外などからの飛来もあり、秋季の生息数は春季より増加した。

 カワウによる漁業被害に悩む県は、単独での駆除に限界があるため、滋賀、大阪、兵庫など2府5県でつくる広域地方公共団体「関西広域連合」で、カワウ対策を講じることを目指している。広域連合の環境保全の事務局が県琵琶湖環境部内に設置されたことから、県が中心となり、平成24年度までに、カワウの駆除などを行う広域保護管理計画を策定する方針。

【用語解説】カワウ

 ペリカン目ウ科の水鳥。樹木の上方に巣をつくる。国内では戦後、高度成長に伴う環境悪化などで激減したが、約20年前から増加。全国に約6万羽が生息し、うち半数近くが琵琶湖周辺にいるとされる。このため、県内では、琵琶湖のアユを食べたり、糞(ふん)で樹木が枯死したりする被害が続出している。

Yahoo!ニュース-滋賀-産経新聞

Posted by jun at 2010年12月26日 11:55 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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