豊かな恵みをもたらす湖の未来を考える「世界湖沼フォーラム」が17日、大津市内のホテルで開かれた。湖沼の生物多様性について国内外の研究者らが発表し、市民ら約80人が、多様性の意義や保全の必要性を考えた。
国際湖沼環境委員会(ILEC、草津市)主催で2回目。生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のパートナーシップ事業。
滋賀県水産試験場長の藤岡康弘さんは、琵琶湖の魚類は固有種15種を含めて約60種、貝類は同29種を含めて約60種があり、「多様性が際だつ」と話した。
ところが、内湖や河口などの生息環境の変化でセタシジミの漁獲量が最盛期の50分の1に減ったり、ブラックバスなどの出現で南湖は在来種がほとんどいない危機を強調した。
ケニア海洋水産研究所キスムリサーチセンター長のジョン・ギッチュキさんは、アフリカ最大のビクトリア湖について、富栄養化が進んで水の透明度が大幅に下がり、交尾相手の選択で影響を受ける魚があると話した。
「湖の下流のエジプトなど豊かな国は水を使うばかりでなく、上流の東アフリカを支えるべき」と上下流で連携した対策の必要性を訴えた。