◇田やため池、湖岸で
県立琵琶湖博物館が環境省のレッドリストで準絶滅危惧(きぐ)種に指定されている「イチョウウキゴケ」(ウキゴケ科)の初調査をしている。水質にデリケートなため、全国的に農業で使う除草剤により激減しているとされ、「宝探しのつもりで参加して」と県民に情報提供を呼びかけている。調査は9月末まで。【後藤直義】
同館などによると、イチョウウキゴケはイチョウの葉によく似た浮遊性の水草(直径約1〜1・5センチ)で、コケ類で唯一、水面に生息することで知られる。かつて琵琶湖岸の水田にも多く繁殖し、農家から「雑草」として嫌われてきた。しかし近年は農薬散布などで姿を消し、きれいな水の「目印」として再評価されているという。
チェックポイントは田んぼや公園・寺社のため池、琵琶湖岸の岸辺で、双眼鏡があると見つけやすい。参加者は調査票(同館ホームページ上で入手可)に株数や場所を記し、写真があれば添えて郵送する仕組み。また近年、琵琶湖面などを赤く染めている外来種のアカウキクサ類などについても、見つければ合わせて報告するよう求めている。
同館の担当者は「琵琶湖周辺はこれまでに目撃情報が寄せられており、他県より数多く残っているかもしれない」と期待している。問い合わせはイチョウウキゴケ調査係(077・568・4811)まで。8月20日朝刊