全国的に稲の食害が問題となっている外来種の巻き貝・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の繁殖期を迎え、水田が農地の9割を占める県内でも、鮮やかなピンク色の卵塊が目立っている。産卵後、2週間ほどで次々ふ化するため、県などは駆除を呼びかけている。
南米原産の同貝はテニスボールほどになる大きさが特徴。1980年代に食用に輸入・養殖されたが普及せず、放置されて野生化した。稲への食害や周囲の生態系も破壊してしまうことから要注意外来生物に指定されている。最も被害の大きい九州では水田全体の6分の1で見つかるというやっかいものだ。
県内では、かつて養殖業者がいた野洲市内から守山市内にかけて分布が集中している。ところが、彦根市でも見つかるなど市民が持ち帰り繁殖させてしまったとみられるケースもある。県自然環境保全課は「一度広まれば根絶はほぼ不可能。卵を見かけたら、はがしてつぶし、駆除するように」と、話している。【稲生陽、写真は後藤由耶】7月4日朝刊