2010年06月02日

アユ釣り:解禁目前 各漁協、カワウ食害対策に躍起 光沢テープで防除作戦/山口

 ◇「悪者扱い」に違和感も
 6月1日は県内の多くの川でアユ釣りが解禁される。各川の漁協はこの日のために毎春放流しているが、鳥や外来魚といった“外敵”の存在が無視できなくなり、食害対策に追われている。とりわけ大きな労力を割いているのがカワウだ。山口市の椹野川でも、鳥が苦手な光沢テープをつけたナイロン製のテグスを両岸に張るなど必死の対抗策を講じている。【井川加菜美】

 75年ごろから放流を始めた椹野川漁協では約6年前からカワウ被害に悩まされるようになった。このため、5年前から3〜5メートル間隔で両岸にテグスを張る措置を始め、当初は産卵地に限定した20本程度だったが、昨年からは更に範囲を広げ、150本に増やした。
 県水産振興課は07年から調査と対策に乗り出し、今年は県内17の川漁協のうち錦川(岩国市)や粟野川(下関市)など9漁協が助成を受け、テグスによる防除対策を講じている。テグスとロケット花火を組み合わせることで、3カ月は近寄らないという。
 同課によると、カワウは体長80〜90センチで、主に水辺の林にねぐらをつくり、内湾を中心とした沿岸部や湖沼河川で1日に300〜500グラムの魚類を捕食する。本来は越冬のため、島根県の宍道湖などの繁殖地から山口に秋に飛来し、春には戻るが、水質改善など「居心地の良さ」から定着数が増加。90年代以降、県内での漁業被害が顕著になったという。
 今年も約30万匹のアユの稚魚を放流した椹野川漁業協同組合の田中実次長は「川が豊かであればよいが、椹野川の生産性は低い。アユがいなくならないような川になってほしい」と話す。
 一方、「食害」という言葉に違和感を持つ向きも。鳥の観察拠点、きらら浜自然観察公園園長、原田量介さん(55)は「自然の川に放流しているのだから、それを目当てに数が増えるのは自然。アユを食べるから『カワウは悪い鳥』なのか」と首をかしげる。〔山口版〕5月29日朝刊

+Yahoo!ニュース-山口-毎日新聞

Posted by jun at 2010年06月02日 15:43 in 外来生物問題, 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

mark-aa.jpg