和歌山県白浜町臨海の京都大学白浜水族館は、南方系で近年分布が拡大しているホンコンイシガニ(ワタリガニ科)の展示を始めた。白浜町の綱不知湾で捕獲されたもので、県内では初確認となる。
昨年11月、ワタリガニ用の刺し網に、見慣れないカニが掛かっているのを同町、漁業真鍋正さん(62)が見つけた。「今まで見たことがない」と同水族館に持ち込み、ホンコンイシガニであることが分かった。甲幅約8センチ。
同水族館によると、ホンコンイシガニはワタリガニに似ているがはさみ脚が大きいのが特徴。西太平洋からインド洋に分布し、日本では1983年に西表島や奄美大島で見つかった。7年ほど前から高知県浦戸湾の刺し網に掛かるようになり、その後、大阪湾や浜名湖でも捕獲されるようになった。
同水族館は「温暖化に伴い、北へと分布を広げている可能性がある」と話している。