2009年11月17日

千代田町の特産 収穫量激減 ヒシ再生へ協議会 原因解明など知恵絞る 神埼市

 神埼市千代田町特産のヒシの実の収穫量がこの数年激減している問題で、同市は今年中にヒシの再生に向けた協議会を設置する。地元農家や研究機関を巻き込み、原因解明や解決に向けて取り組む構えだ。

 ヒシはクリークに育つ植物。秋にはクリのような味がする実が採れ、地元農家の女性たちによる「はんぎー」と呼ばれる小舟を使った収穫風景は同町の秋の風物詩になっている。外来種と競合しやすく、害虫の食害にも遭いやすい弱点がある。

 同町のヒシが減り始めたのは2年ほど前から。ジュンサイハムシやアブラムシ、ジャンボタニシによる食害が確認され、植物を好むミシシッピアカガメの姿も目撃されている。さらに今年は、クリーク一面を外来植物のアゾラが覆い、生育が妨げられた。主産地の下直鳥地区では毎年800キロ前後収穫していたが、今年は115キロしか採れなかったという。農家の取りまとめ役の執行初枝さん(77)は「ヒシは千代田町の伝統文化。なんとか後世に残していきたい」と話す。

 ヒシの実の収穫量は全国的に減少傾向。同町と同様にクリークが広がる福岡県大木町は今年から「ひし再生プロジェクト」をスタートさせ、カメなどの食害が主な原因と断定した。来年はヒシを育てるクリークからいったん水を抜き、外来生物の侵入防止用の網を張り巡らせる予定だという。

 神埼市は今年、国の緊急雇用対策事業を活用してアゾラを除去したが、事業は3年間の時限措置だ。同市商工観光課は「アゾラ以外にもいろいろな原因がある。財政状況が厳しい中で皆で知恵を出し合いたい」としている。

=2009/11/16付 西日本新聞朝刊=

+Yahoo!ニュース-佐賀-西日本新聞

Posted by jun at 2009年11月17日 23:39 in 外来生物問題

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