カワウの大規模繁殖地がある琵琶湖の竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)で、今秋の生息数が2万9968羽と前年の7万4千羽余りから約60%減少したことが16日、滋賀県の調査で分かった。現在の調査方法で生息数が3万羽を下回ったのは初めてで、県は銃器駆除が効果を発揮したとみている。
内訳は、竹生島が前年比74%減の1万4972羽で、初めて2万羽を割り込んだ。伊崎半島は同7%減の1万4996羽だった。
2004年に始まった二大繁殖地の生息数調査は、07年まで3万〜4万羽台で推移していたが、銃器駆除を中止した08年には7万4688羽に急増した。県は本年度、銃器駆除を再開し、9月までに竹生島で1万6365羽、伊崎半島で2893羽など過去最多の1万9641羽を駆除した。
ただ、銃器駆除にともない、一時期ねぐらを竹生島以外に移したカワウも確認された。県は繁殖地が拡散する可能性もあるとして、監視を続けるという。
県自然環境保全課は「竹生島で成鳥を中心に駆除を行い、繁殖を効果的に抑制できた。漁業や樹木の被害を減らすため、今後も必要な駆除に取り組んでいきたい」としている。