琵琶湖に注ぐ11河川の渇水で、平年の半数にとどまっていたアユの産卵数が、8日の台風18号通過後、大幅に増えたことが、滋賀県水産試験場(彦根市)の最新調査で分かった。水量の復活で川床の砂利が柔らかくなり、産卵に適した状態になったためで、試験場は「最終的に平年に近い産卵数になりそう」と安心している。
2日までの調査で、有効産卵数は平年値のほぼ半数の47億粒だったが、13〜16日の第4次調査で今季最高の60億粒が確認された。同時期の平年値が17億粒だけに、渇水で遅れていた産卵が一気に回復した計算だ。平年は少ない犬上川(彦根市)で16億粒、安曇川南流(高島市)で14億粒と、産卵が目立った。
今季トータルの産卵数は107億粒となり、平年値の124億粒に近づいた。同試験場は「100億粒あれば翌年は不漁にならないデータがあり、一安心している。来週からの第5次調査でさらに増えるかもしれない」としている。