石巻市と女川町にまたがる万石浦の沿岸各漁協で構成する「万石浦漁場整備開発促進協議会」は14日、アサリの殻に穴を開けて身を食べる外来種の巻き貝「サキグロタマツメタガイ」の卵塊の一斉駆除作業を行った。
サキグロは、中国などから輸入したアサリの稚貝に混入して増殖。県内でも数年前から大量発生してアサリが捕食され、万石浦や東名海岸(東松島市)では潮干狩りが中止に追い込まれるなど、被害が拡大している。
サキグロを研究している石巻専修大の大越健嗣教授によると、母貝は海水温が20度前後になる9月下旬〜10月、浅海の砂地におわんを伏せたような円形の卵塊を作り、1個体当たり1000〜4000の卵を産む。約1カ月でふ化し、幼生の時からアサリを食べる。親貝になると2日で1個を食べ尽くすという。
この日、県漁業石巻湾支所では全組合員(165人)が午前6時半の最干潮に合わせ、卵塊の一斉駆除作業を開始。約2時間で510キロの卵塊を採取した。大越教授は「サキグロは母貝の採集より卵塊駆除が最も効果的。今年で6年目だが少しずつ成果が出てきている」と、駆除作業の継続を呼びかけている。【石川忠雄】10月15日朝刊