◇「責任自覚して」 市民が持ち込む飼育場満杯
出雲市園町の水族館「宍道湖自然館ゴビウス」では、一般市民から持ち込まれるアカミミガメの多さに頭を抱えている。03年ごろから持ち込まれ、これまで引き取ったカメは70匹以上(9月28日現在)に上る。06年夏には専用の屋外飼育場を設置したが、引き取ることができる数も限界に近いという。同館関係者は「生き物を飼うときには、死ぬまで面倒を見る覚悟で飼ってもらいたい」と訴えている。【目野創】
同館によると、野外でカメを拾ったとして届け出てくるケースと、飼えなくなったので引き取ってほしいと持ち込まれる飼育放棄のケースがある。「拾った」として届けられるカメも甲羅の形などから、飼育放棄されたと推測される個体も多いという。また、飼育放棄で届けてくる人の中には「昨日の祭りで手に入れた。いらないのでもらってほしい」「大きくなりすぎたので引き取ってほしい」「飼うのが煩わしくなった」など身勝手な理由もある。
アカミミガメはアメリカ原産の外来種で、野外に放たれると生態系のバランスが崩れる可能性があるため、同館はやむを得ず引き取って来たという。
同館の飼育技師、寺岡誠二さん(37)は「生き物をお金で『買う』ことは簡単なことですが、『飼う』ことには命に対しての責任が伴うことを自覚してほしい」と話している。10月1日朝刊