【伊是名】伊是名村に本来生息していなかったコウライキジが繁殖し、農作物に被害を及ぼしている。村などによると、当初は個体数が少なかったことから大きな被害はなかったというが、近年、概数で1000羽以上になっているといい、被害が拡大している。村は、キジの卵を回収して繁殖を防ぐ対策を立てているが、抜本的な解決となるかは不透明で、今後のさらなる被害拡大が懸念されている。
村とJAおきなわ伊是名支店によると、キジは10〜15年ほど前から増え始めたというが、どこから入ってきたか、誰が持ち込んだのかなどは分かっていないという。数の増加に合わせ、4、5年前から被害や苦情の報告が増えてきたという。
被害が大きい農作物はタマネギやカボチャ、トウガンなど。被害額の試算は出していないが、多いところで畑の作付けの半分が食べられて出荷できない状態になっている農家もあり、深刻な状況になっている。
JAはこれまでにも防鳥ネットや警音装置、風車などを設置し対策を取ってきたが、キジが次第に慣れてしまい効果は限定的だった。効果的な対策がなかなか取れず、対応に苦慮しているのが現状だ。
村の担当者は「被害が広がっているのは確実。県とも協議中で、昨年あたりから本格的な対策を検討してきたが、取りあえず春先に産む卵を回収し増加を防ぐという方向で考えている」と話した。