京都市右京区の大覚寺・大沢池の景観再生に取り組んでいる京都嵯峨芸術大の教授らが、大沢池の中を調べるため無線で操縦する潜水艇を作った。大沢池に急増している外来魚や水草などの実態調査に活用する。
潜水艇を作ったのは、「大沢池宝みがきプロジェクト」と題して同池でハスの再生や外来魚の駆除を行っている観光デザイン学科の真板昭夫教授(60)=中京区=と、メディアデザイン学科の山埜道宏講師(52)=京都府京丹波町=、本松芳峰助手(26)=右京区=。真板教授が発案し、実際の製作や潜水艇を動かすプログラムは山埜講師と本松助手が手掛けた。
潜水艇は全長75センチ、幅50センチ、高さ43センチ、重さ35キロ。塩ビ管4本と手製のモーター10個を組み合わせた。塩ビ管の2本は浮きで、残りにバッテリーと、監視カメラに使われるネットワークカメラを入れ、撮影した水中の様子を無線LANでパソコン画面に即座に映し出すことができる。
苦労したのは防水面で、モーターにシリコンオイルを詰めるなど工夫し、約1年で完成させた。
同池で実施した試験運転では、パソコンから遠隔操作でモーターを動かし、前進させたり沈降させることを確認。上下や横など計8方向に動かせ、約3メートルは潜ることができるという。藻がモーターのプロペラに絡まるトラブルがあったものの、潜水艇やカメラが順調に機能することを確かめた。
参加した真板教授や山埜講師は「池の底が撮影できるように浮力の調整が必要だが、システムは大成功」と喜んだ。今後、潜水艇を使ってハスの根元の様子やブルーギルの卵などを調べる予定だ。