外洋性の南方系フグ「センニンフグ」が和歌山県の田辺湾で釣り上げられた。京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授(56)によると、実験所の白浜水族館でもほとんど飼育されたことがないという。全長38センチの若魚とみられる。
水深約10メートルある四双島近くで白浜町の田芝恒男さん(59)が釣り上げた。見たことのないフグだったため、久保田准教授のところに持ち込んだ。
本州中部以南、インド洋、西太平洋の熱帯域の沖合に生息する。最大は全長1・3メートルになる。筋肉や皮膚、精巣などに毒がある。体形が細長く、頭から尾にかけて体側下方に銀色の帯があるのが特徴。このフグは標本にして京都市の京都大学総合博物館で保管される。
ここ数年、紀南地方での捕獲例が増えており、白浜町やみなべ町の定置網に入ることもある。
久保田准教授は「南方系で外洋性なので一般の人が目にすることのないフグ。もし釣り上げた場合は連絡してほしい」と話している。