昭和40年代ごろまで大量に生息し、猛烈なかゆみで人々を悩ませた「南京虫」と呼ばれる吸血虫のトコジラミに関する被害相談が急増していると朝日新聞社のサイトasahi.comが18日に伝え、感心が高まっている。Google「急上昇ワード」ランキング上位に「南京虫」が登場した。
南京虫ことトコジラミはカメムシ目の昆虫で、体長約5ミリ。元はアジア南部に生息していた外来種で、遅くとも幕末〜明治初期には日本に侵入していたとされる。室内に生息する夜行性であり、昼間はベッドや家具の隙間に潜伏、夜になると活動を始めて人の血を吸う。昭和40年代までは広く存在し、猛烈なかゆみに悩まされることが多かったが、有機リン系の殺虫剤が出回った昭和50年代以降は個体数が激減し、南京虫に刺されると「この時代に南京虫?」と驚かれるまでになった。
同サイトの記事では最近被害相談が増えている原因を、殺虫剤への耐性強化、多数生息するアジア・中東への旅行の増加、温暖化や暖房使用による繁殖の好条件化などとしている。
毎日2〜5粒産卵し、孵化後の幼虫から成虫まで吸血するうえ、飢餓に対する耐性がもともと強く、大量発生してしまうと駆除は難しいようだ。各自治体や害虫駆除業者のサイトでは、大量発生する前に掃除機をこまめにかけ、昼間のうちに吸血地点付近を中心に、屋内の隙間を狙って徹底的にピンノズルでエアゾール噴射するよう駆除方法を紹介している。
このトコジラミ、血を吸うのみならず、カメムシ目だけあって危険を感じると悪臭を放つという。また、痒いだけではなく、体質によってじんましんや発熱の恐れもあるという。くれぐれもご注意を。(編集担当:柳川俊之)
Posted by jun at 2009年06月18日 16:43 in 外来生物問題