ブラックバスやブルーギルなど外来魚の食害から埼玉県内の在来魚を守ろうと、県は22日、駆除を始めた。駆除するのは、県の緊急雇用対策で県漁業協同組合連合会に雇用された18人。11月まで約5カ月間にわたり、県内20カ所の河川や湖、沼で駆除を続け、魚類資源の再生と河川の生態系の回復を目指す。
県によると、18人は26〜64歳で、ハローワークを通じて募集した。週4回、3カ月間働くことが条件で、日給は8000円。駆除はさし網で行う。
22日はさいたま市西区の沼で17人が捕獲に取り組んだ。結果はブラックバス13匹、ブルーギル6匹。やや少ない成果に、県漁連の古賀好一参事は「ブラックバスは頭がいいので捕獲しにくい。網の目を細かくして、小型のブルーギルも捕まえられるようにしたい」と話している。
県によると、ブラックバスは北米原産で、大正14年に食用として国内に持ち込まれた。引きがいいことから、ルアー釣りの対象魚として多くの河川などに放流され、生態系への影響が深刻化している。
平成17年に特定外来生物に指定され、輸入や飼育、販売のほか放流も禁止されたが、繁殖力が強く、数は減っていないとみられる。
県内でも、ブラックバスなどは密放流で広がり、昭和45年ごろから、アユの稚魚やカジカ、ワカサギなどが食べられる食害が徐々に目立ちはじめた。平成5年に1783トンあった漁獲量は18年には501トンに激減している。
県は「激減は外来魚のせいだけではないが、大きな要素」と指摘する。
県はブラックバス捕獲のほか、河川などに放流禁止の看板などを設置し、釣り客らに釣っても再び放流しないなどの啓発も進めていくという。
Posted by jun at 2009年06月23日 11:11 in ブラックバス問題, 内水面行政関連