国土交通省近畿地方整備局が発表した2007年度の「河川水辺の国勢調査」によると、和歌山県新宮市を流れる熊野川での底生動物の調査で、準絶滅危惧(きぐ)のヒラマキガイモドキが確認された。01年度の前回調査で確認された絶滅危惧2類のキイロヤマトンボのやごが確認されなかったが、環境は現状維持で良好だとみている。
近畿地方整備局は、河川の保全や再生に向けた情報収集を目的に1990年度から、近畿管内の1級水系のうちで管轄する河川とダム湖を調査している。07年度には25カ所で実施した。
熊野川では下流域の本流と支流の4地点で調査した。
ヒラマキガイモドキは本州から九州、沖縄に分布し、池や沼、水田、水路の水草に付着しており、優れた環境の指標となっている。熊野川の調査では初めて確認された。このほか、絶滅危惧2類のタケノコカワニナが前回に続いて確認された。
特定外来生物は確認されなかったが、要注意外来生物のスクミリンゴガイとアメリカザリガニが確認された。いずれも個体数は少ないが、スクミリンゴガイは生態系に大きな影響があるとして、外来種ハンドブックで侵略的外来種ワースト100に指定されており、今後の動向に注意する必要があるとしている。