京都新聞滋賀本社主催の「湖灯塾」(滋賀中央信用金庫協賛)が16日、近江八幡市出町の京都新聞湖灯ホールで開かれた。同市、沖島漁業協同組合の森田正行組合長(58)が「沖島の漁」をテーマに、琵琶湖の変化とともに厳しさを増す漁の現状について話した。
森田組合長は、沖島漁協の年間漁獲量が約500トンと県内の漁協で最大であることを紹介した。一方、同漁協の組合員130人の平均年齢が70歳近くに達し、「高齢化で年3人ずつぐらい減ってきている」と話した。
かつて船で運び切れないほど魚が捕れた地引き網に今、外来魚ばかりかかることや、「藻が異常繁茂する南湖は秋は走れないほど」と報告。えり漁も藻などによる網の汚れで難しくなり、小アユ漁の主流が小糸網漁に移ってきていると伝えた。
漁業で食べていける島へ向けてのさまざまな努力を伝えながら「10年後に琵琶湖がどう変わるか心配。漁師がいなくなると、誰が琵琶湖を監視するのか」と変化を憂え、警鐘を鳴らした。