◇豊川支流の大和田川で
新しい系統のアユの開発に取り組む県水産試験場内水面漁業研究所三河一宮指導所(豊川市)は1日、新城市作手大和田の豊川支流の大和田川で、稚アユ約9400匹を試験放流した。
豊川で08年5月に釣った192匹を産卵させて育てた稚アユ約12万匹の一部で、平均は16グラム・体長11センチ。
指導所は07年から、水温の低いアユ漁解禁初期でも、縄張り性が強く、釣果が望めるアユの開発に取り組む。地元の豊川上漁協(新城市など)が開発を求めていた。豊川には現在、主に木曽川産と琵琶湖産のアユが放流されている。木曽川産は細菌による冷水病に強いが、水温が低い初期には縄張り性が弱くて釣果は多くない。琵琶湖産は闘争心が強くてよく釣れるが、稚魚が海で死ぬ欠点がある。
指導所は「水温の低い時期にかかるアユは縄張り性が強いはず」と仮説を立てている。1日の放流では、稚アユのヒレの一部を切り取って目印にした。木曽川産の稚アユ約1万4400匹も一緒に放流した。6月28日のアユ漁解禁以降、寒狭川中部漁協の協力で釣果を比べて仮説を確かめる。【中島幸男】5月2日朝刊