大戸川ダム(大津市)建設を「凍結」とした国土交通省近畿地方整備局の淀川水系河川整備計画について、滋賀県の嘉田由紀子知事は1日の記者会見で、「ダムを計画に位置付ける必要はないことを求めた知事意見とは、根本的に異なる」と述べ、整備計画公表直後の31日に示した「一定程度、評価する」との見解を修正した。
嘉田知事は、整備計画の内容について、「ダム凍結が明確でなく、率直に読めば(ダムは)整備計画に位置付けられている。知事意見の重みをどう考慮したのか」と不満を表明した。
また、将来、ダムの本体工事に着手する場合は「あらためて知事意見を聞く」としているのに、その手続きが書かれていないことに触れ、「約束を守れるよう確認しておく」として、下流の京都、大阪両知事とも連携して整備局に説明を求めていく考えを示した。
嘉田知事は、31日の会見では「当面実施しない(凍結)」と明記された整備局の概略資料に基づき、整備計画を「一定程度、評価する」とした。しかし1日の会見では、「整備計画の本文に目を通すと、概略資料のように『凍結』が明確でないと気づいた」と説明。そのうえで「残念ながら不誠実。二枚舌のようなことが見え隠れしている」と整備局の対応に不快感を示した。