2009年03月03日

「ご当地」バーガーで街おこし、東西で知恵比べ

 地元の食材などを使った「ご当地」ハンバーガーで地域おこしを目指す取り組みが増えている。長崎の「佐世保バーガー」がブームとなり、各地に広がった。本来は駆除対象の外来魚を素材に使うユニークなケースもある。

◆アメリカナマズ養殖し加工◆
 霞ヶ浦、北浦と二つの湖に囲まれた茨城県南東部の行方(なめがた)市。今年1月、地元商工会が中心となり、ご当地バーガー「なめパックン」(480円)を売り出した。材料は、ワカサギなどを食い荒らす外来魚のアメリカナマズ。珍しさが話題となり、首都圏からも買い求める人が訪れている。

 霞ヶ浦で捕獲した稚魚を養殖して特有の泥臭さを抜いた。3〜4キロ・グラムの成魚から200グラムほどしか取れない胸びれ部分の「カマ肉」を、地元産レンコンやタマネギと練り合わせて加工し、タルタルソースとピリッと辛いチリソースで味付けした。付け合わせには特産のわさび菜など地元でとれた野菜をふんだんに使っている。

 商品開発を先導してきた商工会経営指導員の平野敬子さん(50)は「地域の力を集めた自信作。霞ヶ浦の水面(みなも)を眺めながらほおばってもらいたい」と期待をかけている。3月には特産品の一つであるコイをかば焼きにしてパンではさんだ「こいパックン」も発売する。(水戸支局 広瀬謙哉)

◆火付け役の「佐世保バーガー」、県外進出も◆
 ご当地バーガーの“元祖”とも言える長崎県佐世保市の「佐世保バーガー」。米軍基地を抱える人口25万人の市内には佐世保観光コンベンション協会が認定する店舗だけで32店ある。各店とも地元産の肉や野菜を使ってこだわりの味を出し、週末には観光客がひっきりなしに訪れる。

 朝鮮戦争が始まった1950年頃、基地周辺の店が米駐留軍の将兵向けに提供したのが発祥とされる。5〜6年前に雑誌などで注目されて火が付いた。

 直径15センチ超の「スペシャルバーガー」が人気の老舗「LOG KIT」(ログキット)は、県外にも進出している。東京や札幌、京都、兵庫県西宮市にそれぞれ1店を構え、夏ごろには関東地区にもう1店出す予定だ。

 バーガー人気を定着させようと、協会と認定店は勉強会を開いている。丸田伸代オーナーは「伝統の味を守り続けるのはもちろん、接客・サービス面も充実させたい」と意欲旺盛だ。(西部経済部 井上忠明)

◆若者向けに開発、地元食材ふんだんに◆
 景勝地・東尋坊で知られる福井県坂井市三国町で、2006年4月に生まれたのが「三國(みくに)バーガー」(550円)だ。地元住民らがオープンした地域の観光拠点「三國湊座(みなとざ)」で販売されている。PRのため百貨店の催事に出店することも多い。

 県内産の牛肉と国産豚肉のパティ、地場産のコシヒカリを炊いて練り込んだパンに特産品のラッキョウと、地元の食材をふんだんに取り入れた。

 若い観光客向けのメニューとして、ハンバーガーを選んで開発した。取り組みが県の地域ブランド創造活動推進事業に採択されたことに加え、「ご当地バーガーのブームにも乗ってメディアの露出が増え、想像以上に知名度が上がった」(マネジャーの出地かずみさん)という。

 地元で水揚げしたエビを挟んだ「エビクリームカツバーガー」も人気で、週末には100個以上を売り上げることもある。関西などからバーガー目当てに訪れる観光客も増えた。出地さんは「メニューの充実も図りたい」と意気込む。(大阪経済部 平井久之)

+Yahoo!ニュース-社会-読売新聞

Posted by jun at 2009年03月03日 11:36 in 外来生物問題

mark-aa.jpg