琵琶湖環境科学研究センターの研究員らによる「琵琶湖の水質変動に関する研究会」が10日、大津市の同センターで開かれた。研究の最前線の報告を受け、参加者が水質問題について活発に意見交換した。
早川和秀専門研究員は現状の課題として▽水質基準が未達成▽水質データの解釈に誤解やばらつきがある▽水質項目と実感にずれがある−と指摘した。
一瀬諭主任専門員は、かつて200種ほど見られた琵琶湖のプランクトンが近年は140種に減っていると報告。水質が改善されたのに伴い、プランクトンの多様性が失われている問題を明らかにした。
討論では、水質基準が改善されるほど、餌不足から魚類などの生態系が貧弱になる矛盾が話題となった。「県の教育では湖がきれいになれば魚が増えるなどというが、うそを教えるべきではない」「琵琶湖の富栄養化とは何だったのか、考え直す必要がある」などと意見が出された。