◇ツリガネムシ科の新種
県立琵琶湖博物館(草津市)は5日、琵琶湖でツリガネムシ科の新種にあたる生物を発見した、と発表した。これまでに見つかっている同科の他の生物とは生態的な特徴が異なるため、新種と判断。欧州の学術雑誌に掲載された。同科の生物の進化の過程をたどるうえで大きな手がかりとなるという。
ツリガネムシはせん毛虫類の一種で、釣り鐘のような形をしている。ヨシや水草に付着して水中の小型の植物プランクトンや細菌を食べ、水を浄化する作用がある。
同館と中国烟台(やんたい)大海洋学院の共同研究グループが06年から琵琶湖のせん毛虫類を調査。草津市の湖岸の水草に付いていた生物を調べたところ、釣り鐘部分がバラの花びらのような形をしており、大型増殖細胞があるなど、同科の他の生物と違っていた。
体長0・5〜1ミリで、研究グループは「アポカルケシウム・ロゼッタム」と命名した。同館の楠岡泰主任学芸員は「琵琶湖の固有種の可能性もある」と話している。【南文枝】2月6日朝刊