2009年02月26日

オオクチバス:雄の胆汁で雌誘引 県環境保全財団と大崎のNPO、駆除法発見/宮城

 ◇伊豆沼で実験、フェロモン効果の可能性−−「数年後に実用化を」
 県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市若柳)とNPO法人シナイモツゴ郷の会(大崎市鹿島台)などの研究チームは、食害魚オオクチバスの雄が分泌する胆汁を水中に流して雌をおびき寄せ駆除する方法を見つけ出した。雄の胆汁に雌を誘引する効果のあるフェロモンがある可能性が高い。雌に照準を合わせた有効な駆除法の発見は初めてで、従来の人工産卵床や刺し網などと組み合わせた完全駆除法の構築も可能だという。

 「胆汁駆除法」は同財団の藤本泰文研究員(33)=水産学博士=が21日、同会の成果報告会で発表した。雄から採取した胆汁を水に溶かしペットボトルに入れ、小穴から少しずつ流れ出す装置を作り、08年春の産卵期に十数セットを21日間、伊豆沼に設置。装置の前には刺し網を仕掛けた。その結果、60匹の雌が網にかかった。これほどの雌を捕獲したことはなく、雌の駆除は稚魚減に直結するため、非常に有効と判断されるという。
 藤本さんらは、濁りの激しい伊豆沼で雌が視覚だけで雄の作った産卵巣に来るのは難しいと、フェロモンの作用を考えた。フェロモンは雌を呼び寄せる生理活性物質。胆汁は体内で作られるさまざまな物質を含むことが知られており、バスも同様と想定した。
 近年開発された人工産卵床は、雌が産みつけた卵を雄が守る習性を利用して刺し網で雄を捕まえ、卵とともに駆除するやり方。産卵後どこかにいなくなる雌はほとんど捕獲できなかった。
 伊豆沼の濁りがフェロモン効果を利用した新たな駆除法の発見をもたらした形で、藤本さんらは胆汁の中のフェロモンの分子構造の同定、工業的な精製方法の確立など研究を重ね、数年後には実用化に結びつけたいとしている。藤本さんは「実験施設でなく伊豆沼というバスとの攻防の場で高い効果を確認できた。もう1種の食害魚のブルーギルにも応用できる可能性がある」と話している。【小原博人】2月24日朝刊

+Yahoo!ニュース-宮城-毎日新聞

Posted by jun at 2009年02月26日 13:08 in ブラックバス問題

mark-aa.jpg