琵琶湖固有種のビワマスを通じて琵琶湖の魅力を発信したいと、京都市下京区の京都高島屋と滋賀県の水産会社、料亭などが協力し、ビワマスの新しい商品を作った。同百貨店の催事の特別企画として8日、販売が始まり、関係者は新たな産品に育てたいと期待を込めている。
きっかけを作ったのは高島屋で食品の催事を担当する伊藤憲太郎さん(33)。食べ歩きが趣味の伊藤さんはビワマスの評判を聞いて昨年6月、琵琶湖の沖島を訪ね、地元だけで消費されていることや、外来魚や河川の環境変化の影響で漁獲量が減っていることを知った。
■催事で13日まで販売
伊藤さんはそのおいしさを伝えることで、琵琶湖の食文化や環境問題への関心を高められないかと商品化を企画。趣旨に賛同した木之本町の料亭すし慶がサバずしの要領で棒ずしにし、彦根市の木村水産と北海道のスモークサーモン製造会社・王子スモークが薫製を協力して作った。
いずれも脂がのった夏に水揚げし冷凍したビワマスを使う。大量生産できないが、3社とも今回の催事をきっかけに新しい産品に育てる考え。3社の関係者たちは「消費者にビワマスを知ってもらい、琵琶湖の水産資源を大事にする輪を広げたい」と話している。催事は13日まで。