2009年01月30日

琵琶湖底の砂利採取穴から窒素やリン 滋賀県調査・水質悪化を懸念

 砂利採取などで琵琶湖の南湖にできた多数の穴から、窒素やリンが溶け出していることがこのほど、滋賀県の研究機関の合同調査で分かった。夏場になると一定の深さ以上の穴では底付近が無酸素になることが原因とみられ、水質悪化の恐れが指摘されている。

 調査は水産試験場、琵琶湖博物館、琵琶湖環境科学研究センターが合同で昨年度から実施。かつて盛んに砂利採取されていた草津市沖で南北3キロ、東西2キロの区間を調べた。
 その結果、南湖の最大水深6メートルよりも深い穴が266個あることが判明。水深11メートルの穴で水質を調べたところ、表層では水1リットル中10ミリグラムあった酸素が、底近くではゼロになっていた。底付近の窒素は表層の10倍、リンは20倍の濃度だった。
 このような現象が起きるのは、夏場の南湖では水深約6メートルを境に上が温かく、下が冷たい「水温成層」が出来るため。温度差がある水はまざりにくく、6メートルを超える深い場所には酸素が供給されずに酸欠状態となる。それに伴い泥の中で鉄などと結合していたリンや窒素が溶け出したとみられる。生き物も、一帯にいた貝類は穴の底では確認できず、ミミズなどしか見られなかった。
 水産試験場の森田尚主任専門員は「窒素やリンが下層にとどまっているなら大きな問題はないが、強風などで巻き上げられると一帯の水質悪化の原因になりかねない。穴の埋め戻しなど対策が必要だ」と話している。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2009年01月30日 16:04 in 自然環境関連

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