昨年4月に完成した川崎市川崎区の東扇島東公園内人工海浜で20日、初めて越冬するアユの稚魚が確認された。多摩川河口近くの人工海浜で生態系が着実に再生しつつあることに、関係者は喜んでいた。
子どもたちに多摩川の魅力を伝えようと活動する団体「多摩川塾」が市港湾局の許可を得て調査した。メンバー数人が海に入って地引き網を引き上げると、半透明のアユの稚魚数十匹がかかっていた。4回の引き上げで計38匹が確認できた。
塾は昨年11月上旬、多摩川流域にある市立上丸子小など5小学校に計3000個のアユの卵を提供。同中旬にふ化した約500匹が放流されており、その時のアユが越冬のために下流域に来た可能性もあるという。
塾長で俳優の中本賢さんは「(稚アユが網に)入るだろうとは思ったけれど、うれしくて涙が出そう」と話していた。【中島和哉、写真も】 1月21日朝刊