滋賀県の新年度当初予算編成に向けた知事査定が21日始まり、その一部が初めて報道陣に公開された。「見える県政」を掲げる嘉田由紀子知事の意向で、予算編成をめぐって知事と県幹部が直接交渉する場面の公開は大阪府でも実施しているが、全国的には珍しいという。
公開場面では、琵琶湖南湖の漁場再生事業(要求額3億2500万円)などを協議、農政水産部の但馬甚一部長らが「今なら(対策が)間に合う。必要最低限を要求している」と意義をアピールした。これに対し、嘉田知事は「県民が要求額を妥当と思えるよう工夫してほしい」と注文をつけ、予算計上の判断は持ち越した。
終了後、嘉田知事は「予算の『見える化』の第一歩だ。財政がぎりぎりの時代だが、最小の予算で最大の効果を上げる努力をしていることを知ってほしい」と話した。
また、公開範囲を一部に限った点については、「段階的にと思っている」と述べ、新年度以降はさらに拡大する考えを示した。
知事査定は23日まであり、今後は子育て関連など2テーマが公開される。