営巣地での樹木被害や琵琶湖の漁業被害が問題となっているカワウについて、県は来年度に3万羽を駆除し、被害が問題化する以前の推定生息数の4000羽程度まで数年間で落とす対策計画を検討している。エアライフルや散弾銃による駆除が主で、来年度の駆除数は従来のピーク駆除数約1万8000羽を大きく上回る目標設定となる。
県農政水産部と琵琶湖環境部が検討。カワウは竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)に営巣。近年の推定生息数(春季)は3万5000羽程度で、魚を食べられる漁業被害やフンによって樹木が衰弱する被害が問題となってきた。
県は、昨年度まで県漁連が主体の営巣地での銃器駆除と、各市町による飛来地での銃器駆除に補助。営巣地での駆除が04年度に始まったことでピークの06年度には約1万8000羽を駆除した。しかし、「銃器駆除で水産被害軽減に一定の効果が見られたが、さらに大きな被害軽減にはつながらない」(県水産課)として、今年度の補助を取りやめ、大規模な銃器駆除がストップ。昨秋の調査では生息数が7万4000羽以上になった。増加について水産課は「営巣地での銃器駆除の取りやめも一要因とは思うが、外から新たに加わったり、魚が豊富だったことなどさまざま要因が重なったと思われる」としている。
県が検討する計画では、エアライフルや散弾銃を用いて来年度は3万羽を、翌2010年度以降は生息数の7割程度を、それぞれ駆除の目標とし、約4000羽に抑え込みたい考えだ。【服部正法】1月27日朝刊