産卵期の10〜11月には漁が禁止されている滋賀県・琵琶湖の固有種「ビワマス」の密漁の“摘発”が、例年の数件に対して、今年は23件に上ったことが5日、県のまとめで分かった。県に匿名の通報があり、詳細な密漁情報が把握できたためで、地下トンネルを流れる川やよく水が枯れる川など、まさかと思うような場所で密漁が繰り返されていたことも判明した。
県水産課によると、ビワマスはサケ科の淡水魚で、イクラに似た卵を目当てに産卵期を狙う密漁が後を絶たない。同課は毎年、禁漁期間に職員がマスの遡上(そじょう)する河川をパトロールしてきた。しかし、実際に現認して、密漁をやめるよう指導や警告するケースは年間数件で推移。昨年は1件だけだった。
ところが今年は10月上旬から数回、同じ男性の声で、密漁の場所と時間、密猟者の車のナンバーなど詳細にわたる情報が寄せられ、職員が現場を押さえることに成功。指導を受けた密猟者からの情報もあり、パトロールの回数を大幅に増やした。
寄せられた密漁場所の情報には、余呉川の西にある地下トンネルを流れる川もあり、職員が半信半疑で地下に下りると、まさに密漁の最中だったという。さらに、遡上は下流が中心との「常識」からパトロールしていなかった犬上川の上流や、水が頻繁に枯れる高時川の水が流れているときを狙う密漁も確認された。
同課は「意外な場所で密漁が行われていた。来年以降も、効果的な取り締まりを目指す」と話している。
Posted by jun at 2008年12月06日 11:14 in その他のニュース