国交省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所の諮問を受け、野洲川などの河川敷利用の基本理念と基本方針を審議していた河川保全利用委員会は3日、野洲市中央公民館で会合を開き、提言をまとめた。「川でなければできない利用、川に生かされた利用を尊重する」を基本理念とし、河川公園の広さは必要最小限にとどめるとした。
1997年の河川法改正で河川管理に環境保全の観点が導入されたのに伴い、近畿地方整備局が河川ごとに保全利用委員会を設け、河川敷利用について諮問している。
基本理念、方針は公園などの新設や更新許可を判断する際の指針となる。琵琶湖河川事務所の保全利用委員会は2004年11月に学識経験者ら10人で設置された。同事務所の管理する河川では、野洲川で大規模に河川敷が利用されている。
委員長の竺文彦・龍谷大教授は「河川敷利用は生物への配慮を重視する転換期に来ている。すぐに自然へ戻すわけにはいかないが、住民に理解を求めていきたい」と話した。
会合では、委員会が「河川敷以外に設置が可能」として、代替地確保か縮小を求めていた守山市の野洲川小浜河川公園と同川田河川公園について、市が「川とのふれあいを目指す自然公園的な施設への変更を検討する」とする改修案を示した。