特定外来種のアライグマの根絶と防除計画を早期策定する必要があると訴えるNPO法人「宍塚の歴史と自然の会」や県自然博物館などは8日、10月に土浦市宍塚地区でアライグマ1頭を捕獲したことを明らかにしたうえで、分布の拡大懸念を表明。同博物館などでは「県民から広く、目撃情報を収集する必要がある」と話している。
カナダ南部から中米が原産地のアライグマ。昭和37年に愛知県で確認されて以来、北海道や本州の各地で分布が拡大傾向にある。県内では平成の初めころに飼育されていた個体が捨てられるなどして野生化し、分布が拡大。8年以降、24地点から目撃情報があるという。
体重は平均4〜9キロ、原産地では特大なものは20キロほどもある。頭胴長は50〜65センチ。雑食性で在来種の動物と競合し、その成育を脅かすことも懸念される。特徴は尾に縞模様があり、縞のないタヌキと区別されている。
同博物館の山崎晃司首席学芸員によると、県内では、つくば市の一部を含めた土浦市と常陸太田市、古河市の3地域が危険地域という。特に土浦市宍塚地区では昨年、自動撮影でアライグマが確認された。今年10月11日、オスのアライグマが捕獲され、数日後も新たな個体が自動撮影されていた。
千葉県では18年に40市町村で確認され、29市町村で農作物被害が報告されている。現在、防除実施計画が策定中で、今年度の予算では2940万円が計上されている。
山崎首席学芸員は「千葉のようにならないためにも県内の目撃情報を収集し、分布拡大を阻止して根絶を図らなければ、将来に禍根を残すことになる」と警鐘を鳴らしている。
Posted by jun at 2008年12月10日 14:52 in 外来生物問題