2008年12月22日

セタシジミ、湖底漁場再生へ 水産庁、予算原案に6500万円

 全国の湖沼の環境悪化でシジミなど貝類の漁獲量が減少するなか、水産庁が来年度から本格的な漁場再生事業に乗り出す。琵琶湖などで試験的に取り組んできた成果を基に、湖底を専用機具で掘り返し生育の妨げとなる水草を除去して湖底の環境を回復させる。2009年度予算の財務省原案で事業費6500万円が盛り込まれた。

 水産庁や滋賀県によると、貝類の漁獲量は琵琶湖の南湖など全国の湖沼で減少している。水草の異常繁殖や泥の堆積(たいせき)で湖底の低酸素化が進んでいるのが原因だという。
 水産庁は06年度から3年間、琵琶湖と宍道湖(島根)小川原湖(青森)の3カ所で、湖底の環境を改善し、漁場を再生させる委託モデル事業を行ってきた。琵琶湖では草津市沖で、田んぼを耕す鍬のような機具を使い、掘り返す回数や機具の形状を変えて、セタシジミの稚貝の生育状況や湖底の状況を調査した。作業の回数が多いほど藻が生えにくくなり、セタシジミの生育が良くなったという。
 モデル事業の成果を基に、公募で選んだ漁連に対し、使用する船や機具に必要な経費を補助する。水産庁は「全国に普及させて漁獲量の増加につなげたい」という。
 滋賀県水産課は「県内の漁連に積極的に活用してもらい、県も協力して漁場の再生を目指したい」と話している。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2008年12月22日 13:09 in 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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