2008年11月26日

イベント:育ったホンモロコ放流 マキノ東小の児童を招き−−高島/滋賀

 ◇「場所とやる気あれば」元ホームレスら養殖
 路上生活を経験した人々が今春、高島市内で始めた琵琶湖の固有種ホンモロコの養殖事業が無事成功を収め、同市マキノ町海津で地元の小学生を招いた放流イベントが23日、行われた。初年度の取り組みとしては“合格点”といい、関係者には喜びと安堵(あんど)の笑顔が広がっていた。【豊田将志】

 ホームレス支援を手がける京都府南丹市のNPO法人「グローバルヒューマン」(高橋英夫理事長)が「再チャレンジ夢工房」と名付けて始めた事業。地元の海津漁協から格安で借りた養殖池や休耕田を利用し、約6万匹の稚魚を育てた。同工房の所長も務める岩上正弘さん(61)ら漁協組合員の漁師の助言を受けながら、大津市内の20〜60代の元ホームレスの男性数人が通いや泊まり込みをしながら定期的に世話を続けた。大方が8〜12センチ程度まで育ったといい、同漁協の辻久一組合長(73)は「大量死もなく、初年度にしては成功したと言える。毎年続けることで、少しずつ我々にも還元してもらえるでしょう」と目を細めていた。
 この日は市立マキノ東小学校の児童や保護者約50人を招き、育った43キロのうち一部を放流。勢い良く跳ねる小魚に子どもたちは大喜びで、「大きくなれよ」などと声をかけ、湖岸から放した。
 呉服店の経営行き詰まりなどから、過去に路上生活を余儀なくされたという坪倉隆男さん(62)は「地域の方々のおかげでここまで来られた。皆さんの力があって、今の私たちがいられる」と感謝の気持ちを語り、別の男性(52)は「毎週通って世話をしてきた分、達成感を感じています。まともな生活を送るために、決してあきらめない」と社会復帰への強い意欲を語った。
 事業は来年度以降も継続を決めており、既に休耕田10カ所を追加購入。高橋理事長は「場所と技術があり、やる気があれば誰でもできることが示せた。来年は彼らに事業を主導してもらい、将来は地域活性化を手がける人材になってほしい」と期待を語った。11月24日朝刊

+Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2008年11月26日 11:32 in 各種イベント, 魚&水棲生物, 内水面行政関連

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