2008年11月25日

アライグマの生息範囲が田辺全域に拡大 山間部でも捕獲(和歌山)

 これまで田辺市の新庄町や中芳養など旧市内で被害と捕獲が多かった特定外来生物のアライグマが、田辺市本宮町で初めて捕獲された。同市龍神村でも今年から捕獲に乗り出しており、市内全域に生息域の広がりをみせている。各行政局に常備する箱わなは貸し出し状態が続いており、市農業振興課は「箱わなを補充して対応したい。捕獲には設置や見回りなど住民の協力が不可欠。目撃した場合は最寄りの行政局に連絡してほしい」と呼び掛けている。

 本宮行政局管内で初めて捕獲されたのは今年生まれの雄。本宮町三越の小森地区の住民が目撃、10月24日から柿を餌に箱わなを仕掛け、11月7日に捕まえた。昨年ごろからアライグマと思われる目撃情報が頻繁にあり、5基ある箱わなはフル稼働している。担当職員によると、今年は特にアナグマが多く掛かり、アライグマに生息域を狭められている可能性があるとみている。
 龍神行政局では、龍神村柳瀬で「コイが捕られる」「田んぼに足跡がある」などの情報が寄せられ、今年5月下旬に地元住民が箱わなを設置、6月5日に捕獲した。アライグマの存在が明らかになったため、箱わなを15基に増やして対応しており、すでに8匹を捕まえた。今後も積極的に捕獲していくという。
 中辺路行政局では13基の箱わながフル稼働している。毎月2、3件の捕獲や目撃があり、長期貸し出しているところから回収して、新規のところに貸し出すようにしている。今年7月には近露地域で初めて捕獲されるなど全地域に広がっている。いまは行政局周辺の栗栖川地域で最も多く捕獲されている。夏場はスイカ、秋は柿、野菜などが狙われている。
 大塔行政局でも同様の状況で、5基ある捕獲かごがすべて出払っている。民家が集中する鮎川などで捕獲が多く、親子やつがいも捕まえている。
 市農業振興課は「ここ数年で山間地域に広がったようだ。被害を減らすためには、生息数を減らす必要がある。今後も積極的に捕獲していく」と話している。
 アライグマに詳しいふるさと自然公園センター(同市稲成町)の鈴木和男さんの話 アライグマは河川に沿って生息域を広げているようだ。今回、本宮町で確認されたアライグマは、他地域から長距離移動したとは考えにくく、既に本宮町で繁殖しているはず。今後、捕獲数が増えてくるだろう。

+Yahoo!ニュース-和歌山-紀伊民報

Posted by jun at 2008年11月25日 10:31 in 外来生物問題

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