琵琶湖・北湖の湖底の酸素濃度が1リットルあたり0・5ミリグラムと、1979年の調査開始以来の最低値を記録した、と滋賀県が18日発表した。北湖では、昨年も低酸素が原因とみられるイサザの大量死が確認されており、県は生態系や水質への影響を調べるとしている。
県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)によると、月2回の定点調査で、17日に高島市沖約7キロの水深約90メートル地点を観測したところ、酸素濃度がこれまでの最低値だった2002年の0・9ミリグラムを下回った。
北湖では昨年10月、定点観測でない地点で0・3ミリグラムと今回よりも低い酸素濃度を記録しており、今年も9月以降、昨年並みの低水準で推移していたという。
昨年は、酸素を含む表層の水が湖底へと対流する「全循環」が暖冬の影響で不十分だったのが要因とされた。しかし、今回の低酸素状態について、センターは「今年の冬は、低酸素が懸念される状況はなかった」と話しており、全循環も平年通り行われたという。
このため、センターは▽昨年の低酸素状態で失われた土壌の酸素が回復しきれなかった▽現時点の気温が高く、冷え込みがずれ込んでいる−などの可能性を指摘している。