2008年10月30日

熱意実り各地で復活/相模川水系のカワラノギク

 相模川水系の在来種で絶滅が危ぶまれている植物「カワラノギク」の群生地が、市民団体などの手によってよみがえり、愛らしい花を咲かせ始めた。昨年、10年ぶりに復活した愛川町の中津川では国内最大規模の3万株が満開。相模原市の相模川では、住民グループと小学生が29日、お花見会を開いた。一時は絶滅したと思われていた秋の野花の復活に、関係者の笑顔も”満開”だ。

 カワラノギクはキク科の多年草で、1930年代の県の調査で中津川を含む相模川水系の広範囲に分布していた。だが2002年から3年間の調査では相模原、厚木、海老名三市と愛川町で花を咲かせたのは計30株前後まで減少。ダム建設や外来種進出で生育に適した河原が減ったことが原因と考えられている。

 愛川町の特定非営利活動法人(NPO法人)「愛・ふるさと」(小倉大典理事長)は3年前から活動を開始。河原に茂った外来植物や木を切り、土を掘って石と砂利が多いかつての川の姿を復元させた。昨年千株ほど植栽していたカワラノギクの株数を、ことしは30倍に増やした。

 小倉理事長は「復元した河原で野鳥が営巣を始めた。活動を川の生き物全体の保全につなげたい」と意気込んでいる。

 相模原市立湘南小学校(同市城山町小倉)でも、児童が流域住民でつくる「カワラノギクを守る会」(川又猛会長)の指導を受けて、7年前から保全活動を続けている。約30株あった自生株が現在は約2000株にまで増加。29日の観察会では、児童が純白の花を画用紙に描いていた。

 愛川町内の群生地(田代運動公園前)では11月2日、観賞会が開催される。午前9時からで、問い合わせは、「愛・ふるさと」事務局電話090(1601)1356。

+Yahoo!ニュース-神奈川-カナロコ

Posted by jun at 2008年10月30日 13:16 in 外来生物問題, 自然環境関連

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