【滋賀県】絶滅危惧(きぐ)種のオグラヌマガイが見つかった甲良町池寺のため池「長溜(ため)」で、地元の甲良東小児童や保護者ら55人が参加して生き物観察会が開かれた。
オグラヌマガイは淡水二枚貝で、琵琶湖・淀川水系の固有種。水深1−5メートルの軟泥底に生息し、幼貝では殻の上部に翼状突起の形質がある。
絶滅の危機にひんし、2007年の環境省第3次レッドリスト絶滅危惧種I類(CR+EN)、県レッドデータブック2005年版の絶滅危惧種に登録されている。
農村地域の生態系保全などを目的に活動する甲良多賀地域みずすまし推進協議会は9月30日に実施した生物調査で、体長2−15センチのオグラヌマガイを多数発見。貴重な生き物を地元住民に知ってもらおう−と観察会を企画した。
長溜では、幼貝と親貝の各世代の生息が確認でき、参加者はオグラヌマガイを採ったり、スジエビを見つけたりして喜んでいた。10年ほど前、野洲市大篠原のかんがい用ため池(貯水量12万トン)で発見されたときより、数も多く貴重だという。
多賀町博物館学芸員の金尾滋史さんは「長溜の近くにため池が複数あり、それらも貴重な生息地かもしれない」といい、同協議会会長で甲良町の山崎義勝町長は「これを機会に保全に努めていきたい」と話していた。(古根村進然)
Posted by jun at 2008年10月07日 12:46 in 魚&水棲生物