南魚沼市栃窪の農業用水のため池で3日、特定外来生物に指定されているブラックバスの一種、オオクチバスの駆除作戦が行われた。地元の栃窪小の児童13人も環境教育の一環として参加、網を持って懸命に追いかけ、歓声を上げていた。
駆除作戦は「よみがえれ魚野川」(樋口忠二代表)などが実施した。ため池5カ所でオオクチバスの生息状況を調査したところ、3カ所で生息を確認。池の水を抜き、干し上げて駆除した。
児童たちは、水深約30センチのため池に入ると、オオクチバスのほか、フナなどを次々にすくい上げた。体長約50センチもある大きなコイの捕獲には、泥んこになって悪戦苦闘した。
この作戦で400匹以上のオオクチバスを駆除したほか、絶滅危惧(きぐ)種のシナイモツゴや県内では珍しいゲンゴロウなど21種類の貴重な生物が確認された。
「生物多様性保全ネットワーク新潟」(新潟市東区)の井上信夫さん(59)は参加児童に「オオクチバスを憎くて駆除しているのではない。日本の生き物を守るため」と説明。オオクチバスをフライにして試食し、生命の大切さも教えた。【神田順二】 10月4日朝刊