砂浜の砂が波で流されてしまう「浜欠け」現象が、近江八幡市の日野川河口右岸側で進んでいる。このまま進行すると、湖岸堤の上を走る湖周道路に影響が出る恐れもあり、湖岸堤を管理する水資源機構琵琶湖開発総合管理所(大津市)が波を吸収する砂浜の保全工事に乗り出す。
同河口は、日野川改修で上流から流れてくる土砂の量が減少したうえ、周囲の湖底で砂利の採取が行われたため砂の量が減少。昭和40年代に比べ、河口部分は陸側に約200メートル後退、当時の護岸部分だけが水面に突き出た状態になっている。
砂の減少に伴い右岸側で浜欠けが進行、波を受け止める「前浜(まえはま)」がなくなり、直接護岸に当たる可能性も出てきた。そこで同管理所は砂浜保全に向け実証実験を行うと同時に、地元住民や漁業者、関係自治体などでつくる懇談会を設置、対策を協議してきた。
保全工事は、約250メートルの浜に、琵琶湖に突き出た突堤(とってい)を3本設置。風や波を防ぎ、砂が流れないようにした上で新たに砂を入れ、砂浜再生を目指す。突堤は長さ25−30メートルで石組み。
10月から本格的な工事を始め、2009年10月下旬に終える予定。同管理所の杉村重憲環境課長は「環境に配慮し、入れる砂は可能な限り上流の河川工事や琵琶湖のしゅんせつ工事で出た砂を使いたい」としている。