2008年09月03日

川が心配、油追放を 盛岡伝統「舟っこ流し」 

 盛岡市中心部で8月16日に開かれた送り盆の伝統行事「舟っこ流し」で、舟を燃やすために参加者が油を使っていることに対し、川の汚れを心配する市民から見直しを求める声が出ている。主催者側は、規定に盛り込んでいる「油禁止」の徹底に向け、事前広報に力を注いでいく方針だ。

 行事翌日の17日朝、参加者らは会場となった北上川で燃えかすなどを回収したが、水面に浮いた油の除去まではできなかったという。

 市内の釣具店店主(43)は「アユ釣り客がよく、川岸に油がべったり付いて魚がかわいそうと嘆いている。何とかならないものか」と訴える。

 舟っこ流しは約270年続く行事で、舟を一気に燃やし下流まで約150メートル引く。今年は地元の町内会、NPOなど16団体が参加。環境保護の観点から今年もベニヤ、麦わらなど有害物質が発生しにくい素材を用いた。ただ、炎の勢いを増し、燃えかすが残らないようにと灯油などを掛けていたのが目立った。

 各地の同様の行事でも、油とごみはしばしば問題になってきた。北上市の「北上・みちのく芸能まつり」は以前、北上川に流す灯籠(とうろう)に油を利用していたが、9年前から水に溶ける紙製に切り替えた。

 開催にかかわる北上観光協会事務局の吉田光男次長(46)は「昔は水面に油が浮いて問題があった。今は川を汚す心配もなくなり、見栄えもさほど変わらない」という。

 盛岡舟っこ流しの油禁止について、主催する協賛会の小枝指博会長(70)は「環境保護は重要なテーマ。送り盆行事はどうしても火が必要で、勢いを出してしまいがちになる。今後は監視を強化したい」と語り、「開催前に油追放の呼び掛けも必要だ」と環境重視の姿勢を強調している。

+Yahoo!ニュース-岩手-河北新報

Posted by jun at 2008年09月03日 13:27 in 自然環境関連

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